2013年10月18日

テリハボクのビアカップ

9月に八重山に出張したときに出会った逸品です。

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テリハボクのビアカップです。
テリハボクとは、テリハボク科の常緑高木です。熱帯・亜熱帯に生息しています。

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日本では、南西諸島と小笠原島にあります。
塩害に強く、粘りのある材質のため、防風や防潮林として海岸近くに植栽されている木です。
材質が堅いので、伝統的な小型の舟サバニや家屋に使われたりしてきた木です。

八重山や沖縄では、ヤラブ、あるいはヤラボと呼ばれています。

テリハボクの花です。

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種子からは、油が採れ、化粧品や外用薬の原料になったりもします。

そのテリハボクからつくったビアカップなんて、すごいでしょ!
地元の大工さんが楽しみで作っておられて、お店で出会ったときも、これ1個だけが置いてありました。
お店の方いわく、「怪我をされたので、当分、入荷の予定なし」

うまく出会えてラッキーでした。
眺めたり、触ったりしていると、八重山の風景が浮かんできます。
材質は固いけれど、すごく軽いです。

眺めながら、月桃茶を飲んだら、もう気分は八重山です。

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2013年09月17日

八重山なら、かつおでしょ

石垣新空港は、3月7日に開港したばかりでぴっかぴかです。
飛行機の発着時間が重なると、レストランはかなりコミコミになりますが、ちょっと待っていれば、座れます。
スターバックスもあって、かなり居心地がよいです。

到着して、遅めのランチをとることに。
すると、かつお丼 500円!が目に飛び込んできて即決。

が、この時点で、実は八重山のかつおを侮っていたので、食べた丼の写真はなし。
お箸をつけてから、ん!ん!!おいしい!!!
となったので。
お腹が空いていたので、あとは夢中で食べちゃって、あ、写真を撮らなかった…と気づきました。

ならば、せめて看板だけでも、と撮りにいったら、なんと「入荷待ち」の貼り紙が!

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食べられてラッキーだったみたいです。

八重山でのかつお漁は、明治中ごろから、戦後の一時期までは八重山水産業の中心をなすものでした。かつては鰹節の製造も行われていました。今は、パヤオ(回遊魚が流木などに集まる習性を利用した漁法)で釣り上げたカツオが地元で消費されています。

八重山の新鮮なかつおを、ぜひ、味わってみてください。

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2013年09月16日

八重山の星降る夜に

すっかりご無沙汰してしまいました。
暑さで、なんだかやる気も起きず。
ようやく秋の気配。誕生月でもあるので、徐々に復活中です。

今年も、文化庁のお仕事で八重山に通っています。
前回、7月に行ったときは大型台風の直撃前日に到着したので、1泊して翌日帰ることに…。
ものすごい大型で車が飛ばされていましたから、帰って正解だったのですが、一つ打合せをしただけ。
というわけで今回は5日間にわたり、西表島と小浜島を訪問してきました。

いいものをいくつか見つけたので、少しずつご紹介していきますね。

でも、一番いいものは現地で見る夕日と星空と空と海。

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西表島船浮のイダの浜。

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西表島干立の海岸の夕日。

この後、日が落ちると天の川が頭上に流れ、満天の星となりました。
まさに星降る夜、でした。
そんな星の世界に抱かれて、浜のベンチで仕事の打合せ。
八重山ならではでした(笑



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2013年03月11日

竹富町の伝統芸能に触れて

先日、ご案内しました「竹富町 島々の伝統芸能」が3月8日(金)午後1時半から、那覇のおきなわ国立劇場で開催されました。
今回は、あえて舞台で演じられることが少ない古謡中心の演目となり、最初の演目は種子取祭世乞い唄から始まりました。

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種を蒔き、無事に発芽することを祈る種子取祭において、新しい年を迎え豊作を祈る行事であるユークイ(世乞い)で歌われる道唄です。

5番目の演目、「田植えジラー」も西表島で歌い継がれている古謡の一つ。植えた苗がしっかり根をおろし、豊かな稔りとなりますように」という内容です。

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7番目の演目、ウロンチィンヌジラマも古謡。若夏(うりずん=ウロンチィン)の季節を迎え、牛を放牧しようという労働唄です。牛の役は村の若者たち。時折、反抗して、お尻を叩かれたりして笑いを誘っていました。

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最後の古謡は家造りジラバ。黒島の唄は、家財道具を順に説明していくというもの。

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このほかにも狂言や舞踊など全部で11演目が発表されました。

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いずれも農と密接な関わりをもつ暮らしの有り方が偲ばれる内容ばかりでした。
最後は、演者も観客も一緒になってカチャーシーを踊りました。

私は、この数年間、竹富町に仕事で関わらせていただいており、顔なじみになった方々も多くおられます。そのみなさんが伝統的な衣装を身にまとい、舞台に上がられるとき、まさに竹富町の文化そのものに向き合う素晴らしい瞬間が訪れます。そこには連綿と伝えられてきた多くの人の思いや生き方、願いが凝縮されているのです。

芸能の中に昇華されていく島々の暮らしや人々にますます魅了されています。

国立劇場おきなわです。

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ラベル:竹富町
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2013年02月25日

「竹富町 島々の伝統芸能」イベントのお知らせ

一昨年から関わっている文化庁事業の一環として、3月8日(金)午後1時半から「竹富町 島々の伝統芸能」が開催されます。
会場は、那覇の国立おきなわ大劇場です。

竹富島、小浜島、西表島、黒島、鳩間島、新城島といった竹富町の島々の芸能が披露されます。

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入場は無料ですが、整理券が必要となります。
詳細はこちらをご覧ください。

ぱいぬ島の暮らしと文化のfacebookページでは、随時、竹富町の情報をアップしています。


ラベル:竹富町
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2013年01月31日

種子取祭に欠かせないイーヤチづくり

以前お知らせした文化庁関連事業で企画しました竹富町の島々でのゆんたくツアー。ラストの竹富島でのツアーが先週終了しました。
一昨年から関わり、準備を始めて、小浜島、西表島、そして竹富島の3島でそれぞれ2泊3日のツアーを企画し、実施しました。
毎回、島の人々のおもてなしに心を打たれることばかり。
今回の竹富島でも、サプライズに次ぐサプライズで参加者と一緒に感動いっぱいでした。
少しずつご紹介していきますが、facebookページ「ぱいぬ島の暮らしと文化」で随時アップしていますので、ぜひ、ご覧ください。

これは竹富島の種子取祭(国の重要無形民俗文化財)で欠かせないイーヤチという八重山のお餅をつくているところです。
餅米と餅粟(今回は餅キビ)、小豆を混ぜて炊いて、芭蕉の葉で蒸します。

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指導してくださったのは名人新田初子さん。

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杵と臼で搗くのではなく、大きなヘラでもみもみ、ねりねりします。
初子さんに「腰が入ってない!」と叱咤されながらも、みんなでちょこちょこつまみ食いしながら、楽しくこねました。

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芭蕉の葉に薄く油を塗って、丸い形にします。
すごく熱いはずなのに芭蕉の葉がしっかりしているから、とてもやりやすいです。

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「このザルでないとね」と初子さん。
プラスチックのザルだと水切れが悪く、おいしく炊けないそうで、竹かごに限るとのこと。

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イーヤチの出来上がり!
芭蕉の葉、竹かご、薪となにもかも自然のものを使ってつくるイーヤチは、ほんのり甘くて、とてもやさしい味がしました。

「あなたたちのおかげで、種子取祭のときしか食べられないイーヤチを食べることができたよ」と言って、一緒につくってくださった島のみなさん。本当にお世話になりました!

ぱいぬ島の暮らしと文化は、サイトもあります。
竹富町の島々の暮らしと文化を伝えています。


ラベル:竹富町
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2012年11月08日

こぎん刺し

各地で紅葉が真っ盛りですね。
この間まで暑さで苦しんでいた日々がウソのようです。
寒くなると、羊毛の暖かさがうれしく、ありがたくなります。
その羊毛が日本に本格的に広まったのは明治維新後のこと。軍制が敷かれ、軍服などの需要で紡績業が発展しました。それまでの日本の衣服は、麻と綿が中心だったようです。綿は江戸時代に各地で栽培されるようになりましたが、東北地方ではやはり麻が中心でした。

先日、暮らしのクラフトゆずりはの店主である田中陽子さんのお話を聞く機会がありました。そのときに田中さんに見せていただいたのがこの“こぎん刺し”でした。

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右端は麻のみ、左端はその麻の布に綿を縫い込んだもの。真ん中はその裏です。

津軽地方の人たちは、綿を栽培することができなかったので、綿がとても貴重なものでした。だから、麻の布に綿の糸で刺しゅうを施し、少しでも暖かくしようとしたのです。
ただ、綿の糸を刺すだけでなく、さまざまな模様を縫い込んだところがまさに民藝ですね。
ひと刺しずつ思いのこもったこぎん刺しです。

このところ八重山に仕事で通っていますが、あちらでは苧麻と呼ばれる麻が衣服の中心で、風通りがよく、薄く軽やかに織ることが必要となってきます。

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これは小浜島の女性たちの手による上布です。

風土が異なると、繊維の利用の仕方も変わる。
当たり前なのですが、こぎん刺しを手にしたときにはっと胸を突かれる思いがしました。

北も南も、女性たちが心血を注いで繊維を取り、績んで糸にし、家族のために織りあげた思いは同じ、ですね。


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2012年10月01日

「ぱいぬ島の暮らしと文化」サイトのご案内

今年も仕事で八重山に通っています。
文化庁の事業の一環でこんなサイトの立ち上げに関わっています。

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「ぱいぬ島の暮らしと文化」というサイトです。
文字通り、竹富町の島々の暮らしと文化をお伝えするサイトです。
竹富町は、西表島、小浜島、竹富島、黒島、波照間島、鳩間島、新城島など大小16の島々からなる、日本で唯一の島で構成された日本の最南端の町です。竹富町役場は石垣市にあります。

島々の成り立ちや風土はそれぞれ異なり、生活習慣、生業、食、祭や芸能なども島ごとに特徴があります。
そんな島の違いをみなさんに知っていただき、もっと島を楽しみ、島の人たちと交流してもらいたい、というのがこのサイトです。

島の人たちが案内人となって島を楽しむ2泊3日の「ゆんたくツアー」のモニターツアーを11月16日の小浜島を皮きりに、11月23日からは西表島、来年1月25日からは竹富島でそれぞれ実施します。
ぜひ、この機会に八重山の島々の真髄をお楽しみください。
詳細は、上記サイトをご覧ください。

facebookページもあります。
https://www.facebook.com/54mademo

ラベル:竹富町
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2012年08月30日

ミツバチが当たり前にいる里山

今年も文化庁の仕事で三重県名張市に通っています。
その名張市にあるNPO赤目の里山を育てる会は、ミツバチの活動でも早くから連携しているお仲間です。
今回は、私が地域づくりに関わるきっかけとなった水俣市から、古い友人がゲストで来てくれたこともあり、夜、赤目でこんな面白い機材でバーベキューをしてきました。

木質ペレットを燃料にした「きりんくん」の背中部分に鉄板を置き、焼いていきます。

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お尻の部分にペレットを入れて火を付けます。

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火が首の方に回ることで鉄板部分が熱くなります。
赤目の里山を育てる会では、里山で間伐した木をその場でペレット化するペレタイザーという機械を開発して、活用しているので、ペレットはたっぷりあるというわけです。
お風呂もペレットを燃やして沸かしているんですよ。

この夜は、アメリカ製の木くずを燃やして発電するというこれにみんなで夢中になりました。

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iphonに充電中。
結果としては、なんだか実用的なような、そうでないような・・・。
こんなものに命を託すような場面にならないことを祈ります。

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同会が管理運営している手入れの行き届いた里山です。

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日本の若者だけでなく、海外から国際ボランティアNGOのNICEという団体を通じて、いろいろな国の人たちが里山の管理をお手伝いに来てくれます。今はフランスから、女性が一人滞在中でした。

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森の中の巣箱の一つにニホンミツバチがご入居中です。

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今は、あまり花がなくて、咲いていたのはノリウツギだけでした。
ほかの虫たちはたくさん来ていたけれど、ミツバチは確認できず。

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でも、ご入居したということは、森の中にほかの仲間もいるということ。
秋の花が咲いて、冬越しの準備ができることでしょう。

木の循環をベースにした赤目の里山とミツバチ。
巣箱のこともすぐに忘れてしまうほど忙しい赤目の仲間たち。
ミツバチがいることが当たり前。里山とはそういう場所なんですね。

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2012年07月02日

男鹿半島でなまはげの魅力にふれた旅

先週、秋田から青森、岩手と旅をしてきました。
風土倶楽部の新しい商品を企画中で、その生産地を訪ねての旅です。
秋田といえば、なまはげ!
そのなまはげの故郷こそが男鹿半島なのです。

RIMG0008.jpgまずは秋田駅前の居酒屋でなはまげの予習をしました。
飲んでいい気分になったころに、なまはげが登場!
あちこちできゃーきやー、わーわー言いながら、お客さんは大喜びでした。もちろん私たちも。
大きい画像だとコワイ人もいるので、小さいのを…(笑

いよいよ男鹿半島へ。

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最高のお天気でした。対岸に見えているのは青森県の白神山地です。
雄大な景色が目の前に広がります。
ナマハゲを生んだ景色です。

こちらはなまはげ館。

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2012-06-25 14.41.26.jpg地元の人によると、冬は雪に閉ざされ、どんよりした日が続く中、大みそかや2月の柴灯(せど)祭ときに、ナマハゲが山から下りてきて、気を引き締めてくれる気がするとか。
ナマハゲ体験館では、地域のナマハゲがずらり勢ぞろいして迎えてくれます。その迫力たるや!



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体験館の敷地内の真山伝承館では、大みそかにやってくるナマハゲと地元の方のやりとりを実際に再現してくれます。ナマハゲは、「なまはげ台帳」というのを持っていて、そこに怠け者の名前と、どんなふうに怠けたかが書かれています。それを読み上げるのですから、子どもたちがものすごく怖がるそうです。
館内で流されていた映像では、必死の形相で逃げる子どもたちがたくさんいました(笑)
おじいちゃんやお父さんにしっかりしがみついて…。幼いころのいい思い出になるのでしょうね。

男鹿半島はジオパークとして注目されている地域で、海岸線も山の稜線も変化に富んでいて、よい景色が続きます。

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この海岸の石を真っ赤に熱して…

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味噌仕立ての汁に入れ、魚介類や野菜を入れます。
すると瞬間的に沸騰し、一瞬にしておいしい石鍋料理が出来上がります。
かつて漁師さんたちが磯で食べていた鍋料理を応用して発案された料理だそうです。

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RIMG0103.jpgダイナミック!
男鹿の名物料理です。
素材の味がしっかり出ていて、美味しかったです。

夜は男鹿温泉にある男鹿温泉交流会館「五風」内のホールで「ナマハゲふれあい太鼓ライブ」を体験しました。
これがすごい迫力!

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地元の若い人たちによる、熱い思いのこもった太鼓にすっかり魅了されてしまいました。
詳細はこちらをご覧ください。男鹿半島に行ったら、絶対、必見!必聴!です。

ナマハゲの語源は「ナモミを剥ぐ」という言葉がなまったもので、ナモミとは炉端にかじりついていると手足にできる火型のこと。それをはぎとり、怠惰を戒めるのがナマハゲで、真山に鎮座する神々の化身なのです。(伝承館のパンフレットより)
厳しい自然の中での暮らす人々が、みんなで支え合って生きるために励ましてくれる神様なんですね。
コワイイメージだったナマハゲでしたが、すっかりファンになってしまいました。

秋になって、みなさんにいいお知らせができるといいなあと、心から願っています。

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2012年03月27日

いかなごのくぎ煮

関西の春の風物詩といえば、いかなごのくぎ煮です。
透き通るようないかなごが、1kg単位で売られています。
毎年、5kg以上買ってきて、醤油と砂糖(ザラメ)で煮ます。
いかなご1kgの場合、醤油250mlと砂糖250g、生姜1かけの千切りが我が家の味です。

コツは、とにかく絶対混ぜないこと。
やわらかいので、身が崩れてしまい、きれいな釘の形になりません。

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そして、冷ますときにもそのままの状態で風をそっと送ること。

ほら、きれいなくぎ煮が出来上がりました!

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出来たてはやっぱり最高においしいです。

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2012年03月12日

岩手県久慈市の元気に出会う旅

ぽかぽかと暖かかったり、急に真冬に戻ったように小雪がちらついたりで、体調管理が難しい季節です。
このところ、観光庁の復興支援事業に関わることがあり、岩手県久慈市を訪問してきました。久慈市は津波で2名の方が亡くなり、浜辺にあった魚の加工所などの施設が流されてしまいました。北限の海女で有名な小袖海岸にあった海女小屋も、県北で人気のスポットだった水族館もぐらんぴあも、津波で跡形もなく、なくなってしまいました。
リアス式の海岸線はとても美しいだけに、津波の傷跡に胸が痛みました。

でも、自然の回復の力はすごいです。昨年、夏には海女の活動をこの海で再会したところ、ウニが採れたそうです。

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水深10mまで見通せる透明さ!!!
そして、「もぐらんぴあ まちなか水族館」が駅前に新しくオープンしていました!
さかなクンが自宅のフィッシュハウスから連れてきたお馴染みのハコフグや、震災を生き抜いたクサガメやアメリカカブトガニなどがお出迎え。話題のドクターフィッシュもいました。指を入れると、小さな魚たちがわっと寄ってきて、やさしいキスをたくさんしてくれます(笑)

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手作りの水族館は、じっくり魚を観察するのにぴったり。魚をテーマに遊べるコーナーもあり、大人も子供も、ほっこり和んで楽しめるステキな水族館になっています。

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これは久慈市で出会った「まめぶ汁」です。小麦粉を練って丸めたお団子の中にクルミと黒糖が入っています。黒糖は戦後、入り始めたものだとか。久慈市に合併された山形村でハレの日の食の一つとして食べられていたものです。
出汁は、沿岸で採れる昆布と煮干しです。とってもおいしかったです。お団子を噛むと、口の中に黒糖の甘さとクルミの濃厚な味わいが広がります。

岩手では、「クルミの味がする」という言葉が「おいしいもの」という意味を持つほど、クルミをよく食べます。
まめぶ汁の詳しい情報はこちらをご覧ください。

震災の爪跡はまだまだあるけれど、自然も人も、前に向かって歩いています。
最後にこの力強い1枚をみなさんにぜひ、ご覧いただきたいです。

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秋まつりの山車です。
4mもあるのですが、これではわかりにくいですよね。
ということで、こちらのホームページをご覧ください。

各地区でそれぞれすべて手作りして、競いあいます。

元気な久慈に出会うために、久慈を元気にするために、ぜひ、久慈市を訪れてみてくださいね!

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2012年02月10日

ピンクのどぶろく

ピンクのどぶろくをいただきました!

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きれいでしょ〜。
新潟県村上市高根の鈴木信之さんによるもので、赤色清酒酵母が使われています。

次号の「風土倶楽部のおすそわけ」がどぶろくで、原稿書きに苦しんでいたところです。
どぶろくのおいしさをみなさんに知っていただきたい〜と熱い思いで書いていると文字数が増えてしまい、四苦八苦しています。

こんな瓶を目の前にして、ますます熱くなっちゃいます。
原稿を書き上げるまでお預けです。


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2012年02月08日

ようお参り〜

昨日は会議で三重県名張市に出向いていました。
折しも町は八日戎のお祭り前夜祭!

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戎神社のある鍛冶町付近は、屋台が出て、灯りがともると情緒たっぷりです。
かなり寒かったけれど、ふらふら歩いていると…

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戎神社の境内です。

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福娘さんたちが、大きな声で「ようお参り〜」と声をかけてくれます。
よくお参りにいらっしゃいました、というような意味ですね。
この響きがなんとも景気よくて、ステキでした。

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神社周辺の屋台でよく見かけたのが、ハマグリ!
八日戎は、はまぐり祭ともいわれ、あちこちでハマグリの屋台が出ています。
かつては「初瀬街道」の要所であったここで海の幸と山の幸を交換した市が開かれていました。そのころの商品の中で、今でもハマグリと植木が残って販売されています。
試食用に焼いたハマグリをいただきました。もちろん◎!
焼いたのを販売すればいいのに〜と言ったら、ハマグリは焼き立てがおいしいから、なかなかタイミングが難しくてできないのだそうです。焼きあがるまで前で待ってるから、焼きハマグリやってほしいなあ。

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鍛冶町には、江戸時代から続くこんな羊羹やさんがあったり、杉玉が軒先に下がった酒屋さんがあったり、今では珍しい結納商品を販売するお店があったりと、町並をぷらぷら散策しているだけで楽しくなります。以前のお祭のときはもっとにぎやかで、歩くのが大変なくらいだったそうです。

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搾りたてのにごり酒なんか片手に歩けば、寒さなんてなんのその(笑)

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ちょっとそそられたけれど、会議があったから観るだけ〜。

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こちらは清風亭という料理屋さん。
江戸川乱歩や松本清張が定宿にしていたそうです。

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店内にあった乱歩直筆の色紙です。
この言葉が好きで、よくあちこちで書いたそうです。
「うつし世は夢 夜の夢こそまこと」
乱歩らしい言葉ですね。

さて、福をたっぷりいただけたようで、帰りにこんな富士山を見ることができました。

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頂上付近では雪煙りがあがっていました。





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2012年02月02日

波の上を飛んで波照間へ

日本最南端の島、波照間島。
そこに行くと言ったら、友人知人で行ったことがあるという人がたくさんいました。
みんな、南の島が大好きなんですね。

私は、かつてダイビングをしていたころ、海に入る前に船に揺られているとよく気持ち悪くなったので、すっかり自分が船に弱いと思っていました。なので、石垣島から波照間島への航路は高速船で1時間ちょっとなのですが、天候が悪いと特に右に左にローリングするように揺れると言われ、かなりびびっていました。なんといっても外洋ですから。
が、仕事です。行かないというわけにもいかず、覚悟を決めて船に乗り込んだら…

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そ、それはないでしょ、とかなりたじろぎました。
でも、酔い止めが効いたようで、黒島を過ぎ、外洋に出たころには深い眠りの中へ。

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無事到着することができました。
琉球列島では日本列島よりはるか1万年以上も前から人類の暮らしがあったということです。波照間島にも、4000年前の下田原遺跡から下田原土器が発見されています。
八重山諸島では、シャコガイで作られた貝斧がたびたび発見されていますが、この貝斧文化は沖縄本島には伝わらず、宮古島で途切れているそうです。
これには、面白い見方があります。
宮古島から、南下してみると、多良間ー石垣ー西表ー与那国ー台湾ー蘭嶼ーバタンーイバタンーフイリピン諸島ー南アジアの島々へと人間の目で見える距離で島々は連続しているのです。でも、宮古島と沖縄本島は300kmもの距離があります。

南アジアの島々から、八重山の島々へ、また、八重山の島々から南アジアの島々へ、私たちが思う以上に古代の人々は往来していたのでしょう。

さて、復路はちょっと晴れ間の見えるお天気で、風も往路よりはなさそう、というので、ドキドキしながらも、薬も飲まずに乗り込んでみたら…。

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天気はどんよりとしてきて…船は波間をまるで飛ぶように走っていき、ご覧のようにざばざば波をおおかぶりする。ウワサ通り、右に左にローリングするではありませんか。時折、船底が波にぶつかって座席で飛びあがるほどの揺れ。高齢者の方が尾てい骨を骨折するときもあるとか。
同行していた同僚に往路もこんなに揺れたのかと聞いたら、復路の方が激しかったそうです。

が、私はといえば、ぜんぜん平気だったのです。
むしろジェットコースターに乗っているみたいで、すっかり楽しくなってしまい、こんな写真まで撮ってFacebookに乗せたりして…。案ずるよりも生むが易しとはよく言ったものです(笑)

スリルがお好きな方、ぜひ、この航路を一度お試しください。
クセになりそうです。




ラベル:竹富町
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2012年02月01日

困ったクジャク

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天使が飛んでいそうでしょ?

今期、最後の八重山調査に出かけていました。
文化庁の「文化遺産を活用した観光振興・地域活性化事業」で八重山の文化遺産の活用のポテンシャルの調査に9月から出向いています。
今回は、黒島と波照間を訪問しました。

雲の上はもちろん晴天なんですが、厚い雲に覆われた下界に降りたら、雨か曇りばかり。
沖縄地方の冬は、だいたいこんなお天気が続くそうです。

さて、黒島で出会ったのが↓。

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黒島といえば、黒牛で有名なのですが、牧場で堂々と羽を休めていたり、牧草の間をゆったり歩いているのがクジャクです。
あら、ステキ、なんてつい思っちゃいますよね。
なんといっても孔雀ですから。字面を見ただけでもロマンチックです。

ところが、クジャクは雑食で手当たり次第食べまくる。農作物を荒らしまくる。
見かけの優雅さからは想像できないほど獰猛で繁殖力がすごくて、どんどん増える。
また、食べまくる。増える、の繰り返しになり、ついに島の人々との決戦が開始されました。
今年1月から、駆除大作戦が展開されています。
といっても、これといった策もなく、ワナを仕掛けるぐらいしか手がないそうです。
もちろんもともと島にはおらず、撤退したリゾート施設が飼っていたのが逃げ出し、増えてしまったのです。

雑食ゆえにトカゲなども食べてしまうせいか、肉は臭みが強くて食べられないとか。
島民泣かせのクジャクなのです。

さて、この勝負、どうなりますことやら。


ラベル:沖縄県 竹富町
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2012年01月07日

来年こそ!

年が明けたばかりなのに来年の話をしたら、鬼が大笑いしちゃいますね。
でも、今年の年末が今から楽しみになってしまうような、年末に出会ったステキなものをご紹介します。

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ステキでしょ!
震災で大きな被害を受けた岩手県大船渡市三陸町の越喜来地区の仮設住居のみなさんが手作りしたしめ縄です。
その土地の稲藁を使い、毎年、今年の収穫を感謝し、来年の豊作を願う。しめ縄はその思いが形になったものです。民藝の美とはこのことでしょうか。
大切なものを津波に流され、大変なご苦労をされているお年寄りたちが、託した復興への思い。
まさに東北の心意気、真髄を伝えるものだと思います。
書も地元の方が書かれたものです。
喜びが来るという地名が、そのまま願いとなっています。

実はこのしめ縄に出会ったのは、仕事仲間の事務所での納会のとき。玄関に飾られているのを見て、一目ぼれしてしまいました。銀座のいわて銀河プラザで販売した50個は1日で完売してしまったそうです。

今年は、なんとなく年賀状を出す気分になれず、どうしようかなあと思っていました。でも、このしめ縄に出会い、東北の思いと力強さをぜひ、お伝えしたくなりました。そこで写真だけでもいただきたいとプロジェクトリーダーの方にお願いし、了承を得て、年賀状に使わせていただくことにしました。プロジェクトでは、来年もつくる予定だということです。友人たちに見せたら、来年はぜひ欲しいという人も多く、私も、今度こそ入手したいと考えています。

詳細は、越喜来なわなうプロジェクトをご覧ください。

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年賀状はこんなふうになりました。




ラベル:岩手県
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2011年10月21日

八重山の食材 その2 いつまでも飾っておきたいフルーツ

見ているだけで南国の風を感じさせてくれるフルーツです。

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アテモヤといい、釈迦頭とチェリモアを掛け合わせてつくられたもので、中南米が原産地ですが、広く東南アジアで栽培されているようです。日本では、沖縄のごく一部でのみ。

初めてみたので、おそるおそる3つだけ買ってきました。
テーブルの上に転がしておくだけで、楽しくなってくるかわいいフルーツです。

茶色くなってきたら、食べごろとのこと。
いつかなあ…と思っていたら、ひだの先の方が黒くなってきて、こんなふうに亀裂ができてきて…

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まるで私、そろそろ食べごろですよ、と言われているような気がして…

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上品な甘さで、とってもおいしかったです!
冷凍したあと、少し解凍した状態で食べると、「森のアイスクリーム」と言われる理由がうなづけました。実際、アイスクリームの原料にもなるらしいです。

また、食べたいです。

ラベル:沖縄県 竹富町
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2011年10月18日

八重山の食材 その1

どこに行っても必ず立ち寄る直売店ですが、石垣島の直売店「ゆらてぃく市場」はやはりスペシャルな場所。とっても面白いです。
そこで購入した野菜や果物を持ちかえり、毎日、楽しんでいるところです。

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まずはオオタニワタリ。
どこかで見た葉っぱでしょ。観葉植物として、時折見かけるシダ類の一つ。
その若芽の部分を茹でたり、天ぷらにして食べるのです。
石垣島の居酒屋では、ゴママヨネーズドレッシングをかけて食べるサラダ風になっていました。

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うちではさっと湯がいて、バター炒めとフーチャンプルーにしてみました。
クセがなくて、ほんの少しだけぬめりがあって、なかなかおいしいです。

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これは、マメ科の植物の蝶豆の花。
水に浸すと、ブルーの花の色が溶けだしてきます。アントシアニンがたっぷりなんだそうです。水だと時間がかかるので、煮出して、そこにシークァーサーを搾って垂らしてみたら、こんな色になりました。

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友人によると、マレーシアのニョニャ料理で有名な青いご飯に色づけする花ではないか、とのことです。

こちらは、アセロラの実。こんなものも売っているんですよ。

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酸っぱいかと思いきや、そうでもなくて、十分このまま食べられます。
冷凍にしておけばいいということで、しばらく楽しめそうです。

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私は、コーレーグースの辛味が大好き!なので、販売されている小瓶では、とても足りないなあと思っていたら、島とうがらしがあったので購入しました。
早速、泡盛を買ってきて、浸けてみたら…1日でも、辛い!
でも、2,3週間寝かせた方がおいしくなりますね。
少しずつ注ぎ足していくつもりです。

どれも南国らしい鮮やかな色の食材です。

ラベル:沖縄県 竹富町
posted by fudo at 18:25| 土に着け 風に聞け | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

八重山諸島のお祭り

仕事で一週間にわたり八重山諸島の島々を巡っていました。
というと、十中八九「いいなあ」と言われます。
確かにいい部分もあるのですが、朝から深夜まで、調査、調査…でかなりへとへとになりました。
今回は島の文化財についての調査で、西表島の節(しち)祭、小浜島の結願(きつがん)祭、鳩間島の結願祭の取材と、現在も島に残る昔ながらの暮らしなどを調査してきました。

8年ほど前に西表島の祖内の節祭は見ていたので、今回、私の担当は小浜島でした。
いずれの祭事も国の重要無形民俗文化財に指定されています。

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小浜島の北と南の集落が五穀豊穣、無病息災を祈り、神様に芸能を奉納するお祭りです。
神様の化身であるミルク様をお迎えし、地元の人々によるさまざまな芸能が披露されます。
島の人々が、この日ばかりは子供たちから大人まで舞台の上できらきらと輝く1日なのです。
棒術や踊り、笛や三線まで、なにからなにまで島の人々だけで執り行われます。
見守るおじいやおばあのまなざしは、ときに厳しく、ときにこのうえなくやさしく、舞台にそそがれます。
数百年の間、島の人々が大切にしてきた家族や故郷への愛があふれるお祭りでした。

男性は全員藍染の着物にクバの団扇という粋な出で立ち。

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日に焼けた褐色の肌に藍染の着物がとてもよく似あい、みーんなステキに見えちゃいます。
この日だけ?(笑)

みんなステキだけれど、やはり一番かわいくて、みとれてしまうのは子供たちでした。

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お祭りや直売所で面白い食材にたくさん出会ったので、少しずつアップしていきますね。





ラベル:沖縄県 竹富町
posted by fudo at 00:14| 土に着け 風に聞け | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする