2012年07月23日

食品廃棄物は減らせるか

7月20日金曜日にNHK BSで放送された「BS世界のドキュメンタリー 消費社会はどこへ?「食品廃棄物は減らせるか」を観て、震撼とさせられました。

2010年にドイツで制作された番組では、欧米の食品廃棄物の現状をレポートしていました。
年間10兆円にのぼる食品が廃棄されています。その数字は、世界最大の食品メーカーであるネスレの1年間の売上高に匹敵するそうです。そして、その量は、世界中で飢餓で苦しんでいる人を救える量の3倍に相当します。

曲がったキュウリが販売されないのは日本だけかと思っていたら、ヨーロッパでも、やはり流通の規格に合わせるためにまっすぐで同じ大きさのものが選んで販売されています。バナナも、同じ大きさの形のそろったものだけが市場に出ていけるのです。ということは、その背後でどれだけのものが捨てられていることか…。
自分でキュウリをつくってみると、キュウリはまっすぐ伸びる方向にちょっと障害があるだけで曲がってしまうので、曲がって当たり前だということがよくわかります。

一方で、賞味期限が切れる前のものでも、売れないために大量に毎日廃棄される食品。
大手パンメーカーでは、できるだけたくさん種類を作ることが販売促進につながるため、最初から2割は廃棄されるためにつくられるようなもの。消費されなかったパンを燃料にまたパンを焼くなどという、頭がおかしくなるようなことが行われています。
食べ物を食べ物として消費せず、ゴミとしてエネルギーに転換できるということは一見、いいようにも思えますが、循環の糸は途切れ、私たちは大地から収奪することだけにまい進しているともいえるのです。

世界の経済は無駄をつくることで発展し、継続している。まるでタコが自分の足を食べ続けているように。その先に幸福な世界が待っているとは思えません。

まがりなりにも食品を扱っている一事業者として、この渦の中に入らない生産販売活動をしていきたいものだとつくづく思いました。

深夜に放送されましたが、次回はぜひ、ゴールデンタイムにNHK総合で放映してほしいです。

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くにたち蜜源ガーデンの地這キュウリ。曲がりまくっていますが、みずみずしくて、とってもおいしいです!



posted by fudo at 11:40| 食の未来 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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