2010年09月15日

変化にもっとも適応する種が生き残る by ダーウィン

ようやく涼しくなってきましたね。
スー・ハートリー教授による講演「植物と人間 人類と食物との関わりの歴史」についてお伝えしようと思いつつ、どんどん日が過ぎて・・・。

ハートリー教授によると、私たちが今、食べている主要作物は、人類が1万年前に農耕を始めたころとほとんど変わらないということです。
世界の食物の80%が12種類の植物に依存しています。
小麦、トウモロコシ、米、この3つの作物だけで世界の植物の50%になります。
そして、大豆、ジャガイモ、ヤムイモ、サツマイモ、サトウキビ、サトウダイコン、バナナです。

これは何を意味するかというと、多様な植物が存在しても食物として適したものが少ないこと、栽培化が難しいということです。
野生植物の多くは有毒であり、栽培化するにあたってよりよいもの、毒を取り除くために人類は改良に改良を重ねてきたのです。
教授は、「農耕の発明により人間社会が形成され、地球を変化させた。人間の存在をも変えてしまった。2度ともとには戻らない」と言います。
それほど「人間は改良、改変が好き」とも。
たしかに周囲を見てみると、新しい品種が次々に出ていますね。

中でも、毒素がないものを選んで育ててきたおかげで、今、私たちは安心して作物を食べることができるのですが、反面、植物にとってはいいことばかりではありません。
なぜなら、植物にとって毒を持つということは病気や虫から身を守ることにほかならないからです。狭い範囲で人類にとって都合のよい選抜育種を繰り返して、品種改良をしてきたことも一つの要因です。
たとえば味が良ければ、葉枯れ病には弱い。野生品種は味は良くないけれど、病気への耐性はある。物事はなにかとままならないものです。

今後、気候変動、水不足、砂漠化などによる収量の低下や農薬や化学肥料による環境への影響が懸念される中、改良・改変の新しい方法として遺伝子組換えの技術に熱い視線が注がれているというわけです。

今年の夏の酷暑が農作物に与えた影響を目の当たりにして、私たちは今、大きな岐路に立っているのだと思わざるをえません。
なにを選択していくのか、リスクとハザード、リスクとベンフィットをしっかり考える必要があります。

「生き残るのは、最強の種でもなければ、もっとも知的な種でもない。変化にもっとも適応する種が生き残る」というダーウィンの言葉で教授の講演は結ばれました。
地球の変化は、地球によるものだけでなく、私たち人類が引き起こしたことの方が大きい要因です。では、その「変化」をどう捉えるべきなのか。

自分で自分の首をしめて、どうやってこの手を緩めたらいいのぉ〜!
熱い寝苦しい夜の夢、であってほしいですが。。。

食べ物が安心安全なものであることは当然ですが、食べ物と私たちの根源的な関係性を踏まえながら、日々の糧を選んでいきたいと思います。




posted by fudo at 13:12| Comment(0) | TrackBack(0) | 食の未来 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。