2009年09月29日

水車でつくったお線香

九州の友人から、福岡県八女市の馬場水車場の製造「馬場水車場のお香」が届きました。
蓋を開けただけで、ふわっと杉の葉の香りが漂いました。

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花粉症の原因などで、このところ肩身の狭い杉ですが、昔からこんなふうにも使われていたものなんですね。
八女地方は北部九州有数の杉産地。水資源と森林資源、そして熟練の水車大工の技術をバックに「線香粉製造」が開始されたのは大正7年のことでした。

杉の葉は、材木を切り出した後に集められ、火室で乾燥させます。それを水車で粉にします。これまでは線香会社にこの粉を納入するだけでしたが、地元の杉の粉とタブの葉(タブノキの葉から採れる粘液を乾燥。粘結剤)で杉線香をつくってみることにしました。

着色料も保存料も含まれていない、ちょっともろい杉線香。
でも、深山や清冽な水を思わせる自然の色と香りが漂うと、心がふっとほどけるような気がします。

2009_0929senko0028.jpg

水車を使ったお線香づくりは栃木県や茨城県でも復活しており、自然の力を活かしたものづくりの良さが見直されつつあります。

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お線香が山の暮らしや川と私たちの暮らしをつないでくれる。
こんなお線香なら、ご先祖さまに、より深い感謝を捧げられそうです。





posted by fudo at 12:11| Comment(2) | TrackBack(0) | 風土倶楽部のお薦め | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
偶然、このホームページを拝見しました。
やさしいこころが伝わるものばかりで、
こころが、ふんわり。和らいでゆきますね。
お線香の香り。子供の頃は身近でしたが、
ここ数十年忘れていたのが、よみがえりました。
引き出しを開けて捜してみようと思います。
きっとどこかに思い出といっしょに
置いてあるはず。。。
これからも少しづつ、こころ和らぐもの
出会えるといいですね。
Posted by ゆとり優 at 2009年09月30日 09:10
ゆとり優さん

ご訪問、ありがとうございます。
お線香が杉の葉からつくられるとは知りませんでした。自然とのつながりをまた一つ持つことができました。
今度、ご先祖のご供養をするときには、このお線香を灯したいと思います。
Posted by 風土倶楽部店主 at 2009年09月30日 09:59
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