
国産材という私の説明でお買い求めいただいた方々にはお詫びさせていただくとともに、商品についてご返品をご希望される場合は、大変お手数をおかけして申し訳ありませんが、弊社まで着払いにて商品をお送りください。ご指定の振込み先にすみやかに返金させていただきます。
また、次回10月4日の朝市に出店しますので、その折にご返品いただければ、その場でご返金させていただきます。
あて先などはこちらをご覧ください。
以前、三鷹のショップで真室川産のバターナイフや箸を扱っていたことがあり、その際には確かに真室川の桜や栃、梅などの木材が使用されていました。今回、同町の工房たかねから箸とスプーンが送られてきたときにすっかり同じ材質のものであると私が思いこんでおりました。確認を怠り、本当に申し訳ありません。
今回、使用されていた素材は台湾の工房で作られた素地です。工房の息子さんが岩手県安代町漆器センターに漆の研修に来た縁で、オリジナルとして作り始めたものです。

現在、日本では木地師と言われる木を器などの形に削る職業の人が大変少なくなっていること、中でもスプーンや箸のような手間のかかるものを削る人が激減しています。したがって注文が殺到してしまうのが現状です。漆器の場合も、国産材による素地はかなり少なくなっています。加えて、スプーンや箸に使える固い木であるケヤキやクスノキ、黒柿といった樹木も大変数が少なくなってきています。国産材によるものは、個人の作家の方が自分で箸やスプーンの形に削り、エゴマの油などを塗るなどして作品にされている場合が多く、価格もかなり高いものとなります。

箸の場合は、今、国内で流通している箸の素材の多くはマラスもしくは鉄木だということです。
工房たかねでは、日常使いの箸やスプーンとして価格を抑えるためにちょうどよい素材を探していましたが、国内産あるいは国産材の素材は見つからず、今回の素材を選ぶことになったということです。
事前に私が同工房に確かめなかったことを大変申し訳なく思っています。
なお、拭き漆は生漆(きうるし・漆の木から取れた未加工の樹液)をそのまま使います。木地に生漆を塗るとどんどん吸いこんでいきます。余分なものは拭き取ります。一旦乾かし、乾いたら研摩してまた同じように生漆を塗り、拭き取ります。その作業を繰り返すうち木地は吸い込みが止まり、次第に表面に薄い塗膜ができ、ツヤが出てきます。こうして水分や油をはじく箸やスプーンができていきます。塗りものと異なり、塗膜が透明なため、材質の美しさを感じられる素材が生きる仕上げでもあります。1点ずつ手作業で、絵柄もすべて手で描いています。
今回の反省を踏まえて、みなさまには正確な情報をお伝えしていく努力を怠らないようにしなけらばとあらためて強く思いました。
日本の木を使うことで日本の山を甦らせたいと切に思うのですが、そこに行き着くまでにはまだまだクリアしなければならない課題が数多くあります。図らずも今回、その課題のいくつかを知ることになったわけです。私としては、日常の食卓や暮らしにいいものを取り入れていける暮らしのお役に立ちたいと考えているので、日本古来の漆も、ぜひ、みなさんに手軽な価格で親しんでいただきたいと考えています。国産のものであればなおよいですが、よいものだと納得できるものは情報をお伝えしたうえで取り扱っていきたいと思います。
工房たかね
山形県最上郡真室川町在住の漆芸家 田代淳さんの工房です。
毎日気兼ねなく使える、ちょっと生活が楽しくなるようなもの、
漆の質感を楽しめるものを作っていきたいです。
1970 東京生まれ
1991 女子美術短期大学卒業
1944 岩手県安代町漆器センター 研修
1996〜98 日本クラフト展 入選
1999 真室川町うるしセンター勤務
2000 日本クラフト展入選
2001 ドイツTALENTE2001 出品
2003 木と暮らしの工芸展 審査委員賞
なお、工房たかねの商品は、今後、風土倶楽部のネットでも販売していく予定です。
タグ:木のスプーン
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