以前は「住む」で取り上げるために酢をテーマにした取材で訪問しましたが、今回のテーマは棚田でした。


全国各地に棚田はありますが、手間がかかるため完全無農薬栽培で米づくりをしているところは少ないと思われます。京都府宮津市の飯尾醸造では、きれいな水で栽培できること、近隣の田圃に影響されることなく無農薬栽培が可能であることから、昭和39年以来、棚田の米を原料に酢づくりを行っています。近隣の契約農家による米に加えて、社員総出で約30枚の田圃で米づくりを行っています。高齢化により、だんだん継続できない農家が出てきたためです。上記の写真は、その棚田の風景です。
機械を使えないような小さな田圃だからこそ、丁寧に手をかけて、除草をし、虫や病気にかからないようにあらゆる手を尽くして米づくりを行っています。その様子は五代目見習いの飯尾彰浩さんの「酢を造るといふ仕事」のブログに詳しいので、ぜひ、ご覧ください。

飯尾彰浩さん(右)と飯尾醸造の社員の伊藤浩二さん。伊藤さんは夏場は米作りの担当ですが、冬は酢の原料となる日本酒づくりを担っています。
毎年、さまざまな工夫をしながら、農業をしている伊藤さんいわく、「米づくりは本当に奥が深い」とのこと。土づくりから、米づくり、そして酒仕込みから酢づくりまでの長い手間の積み重ねを思うと、1滴の酢がとても大切に思えてきます。
この取材の結果は、近々、東京財団の「食のたからもの再発見プロジェクト」に掲載される予定です。掲載された際にはまた、お知らせさせていただきます。




